木魚歳時記

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木魚歳時記 第347話

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水温む 十石舟の 浅舫

 京阪電車「中書島」の界隈。宇治川の分流にある弁天橋から伏見港跡まで、十石舟が巡航しています。伏見(伏水)で醸した酒蔵が立ち並ぶ川面を進むと、また違ったか風景があらわれ、しばし時の経つのを忘れました。

   「わがこぼす白き飯つぶひとつひとつ
       とりてふくます母は笑いて」(北原 白秋)

 このごろのお母さんはしませんが、われわれの時代のだれもが思い出す懐かしい光景です。ぼくも子どものころ、親鳥が雛にするように、くちうつしで食べさせてもらった記憶が残っています。それから、古着の「おむつ」。そんなスキンシップのありかたが、衛生面の理由から消えるのは気になります。