今生は 生きてなんぼや 寒卵
寒中の卵は、黄味が盛りあがり、ことさら養分(活力)も旺盛とされます。そんな、まだぬくもりのある卵を、熱飯にかけて喰ってしまうなんて・・・人間もずいぶんと身勝手なものです。
「見るもの聞くものすべてが仏なん」(大西 良慶)
混沌(こんとん)の中に天地が交わって万物が生まれる。とありますが、しょせん、わたしたちは穴(?)から産まれて穴(釜)にもどる・・・こんな即物的なことをいうと「あんたそれでもお坊さん?」と叱られそうですが、こんなことをまじめに考える歳になりました。