木魚歳時記 第209話

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朧の夜 小僧もすなる 盗酒

 死んだら、何が「往生」(おうじょう)するのか?魂でしょうか?これがまた厄介です。ぼくは「私そのもの」が往生すると説明しています。

 「極楽(浄土)の、蓮の<うてな>より発する、(アミダ仏の)救いの御光は、(この世の)すべてに届いて、(アミダ仏の)救いを信じ、(アミダ仏の)御名を称えるものを摂取(せっしゅ)して捨て給はず。」(無量壽経)

 死んだらおしまい。そう考える人があってよい。しかし、ぼくのように、死んだら、直通光ファイバー通って、極楽(浄土)に生まれ変わり、両親や知人と再会たい。まだ知らないご先祖さまとも出会ってみたい…そう考える人があってもよいでしょう。

 大黒さんとぼくは、どちらがさきに「往生」するか?それはわかりません。そこで「お浄土でも一緒に暮らそうか?」と探りを入れたところイエスのようでした。お浄土でおたがい探すのは大変ですから、いまから、ケイタイで連絡する癖をつけ始めています。

     「和尚とて 祇園恋しや 花見酒」