木魚歳時記 第3話

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中年や ラムネと懸けて 女房と解く

  ラムネ瓶を見ると、ゲップ、いえ「空気」を連想します。見えないが大切な「空気」のことです。吸う息も吐く息も、これほど大切なものはありません。でも、日ごろは忘れています。「ラムネと懸けて女房と解く」「その心は、空気みたい」なのです。

     「空」
  心、明るい人は「そら」と読むでしょう。
  心、淋しい人は「から」と読むでしょう。
  心、尽くした人は「くう」と読むでしょう。
                 (新井世子)
 「空」(くう)とは、「こだわり」を捨てることです。「執着」から離れることです。「おおらか」に過ごすことです。「ありがまま」に生きることです。難しいことですが大切なことです。