法然房はしぶしぶ、いや、こわごわで参院した。しかし四十四、五歳の世慣れた上皇は、ごくお気軽に法然にお対しあらせ、まず叡空の微恙(びよう)を問い、さて、「そちのことは慈眼房からも九条大相国からも聞いていた。よく参った。一度会ってみたいと思っ…
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