隆房が中宮のお返事をいただいて急に退出するというので、このまま帰すのも興がないことだと思い、扇のはしを折り取って、それに次のような歌を書いて渡させた。 かくまでも情つくさでおほかたの花と月とをただ見ましだに 少将はこの歌を、そば恥ずかしいほ…
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