しかし、この門院のご相談というのは、いつも名ばかりで、実は強制的な力のあるものではなかったから、四の宮はいつの間にやら、渦潮のなかに吸い込まれた小舟のようにみ位に立てられ、そうして心にもあらず、あの思いやり深い兄上を、仇も恨みもなくて敵に…
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