2019-07-19から1日間の記事一覧

木魚歳時記 第3857話

義朝は一刻も早くと、よろいを取って着け、かぶとの緒(お)をしめつつ庭に出る間ももどかしく、馬を呼んでまたがり、家の子郎党をかえりみて、「このうえは六波羅へ押し寄せ、屍(しかばね)をさらすばかり」 と、馬に一むちくれて出ようとする所で、義平は…