やっと力を得ていよいよ都へという段になって、同行していた家司(けいし)(一門の大番頭)筑後守家貞が、長櫃(ながびつ)を多数重そうに持ち出させた。開けさせてみると思いがけなくも五十領のよろいが出て来た。清盛は喜びながらにも、「よろいばかりで…
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