ふたりの兄のたのしげな遁世生活を見て、最後に思い切って兄たちの仲間に加わったのが四男の寂超、為経であった。彼は父の官職を継いで皇后宮少進なっていた。父と同じく、美福門院に仕える宮内官なのである。そうして彼はこの門院の女房で加賀と呼ばれた若…
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