十余年おとなしく待って居られた天皇の情熱も大したものであるが、あたら、佳人もその間に老いた。 泰子の入内後、一たび思いを遂げれば御意は満ち足りたかのように、その五年目に天皇はまた、藤原長実の女得子(とくし)を召し入れて、おん寵愛を加え、保元…
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