常に欠かさずに寄せていた消息が、しばらくとだえているのを、さびしく不安に思っていたやさきに、めずらしく千年の菩提寺の僧兵頭が山に登って来て、観額得業(とくごう)からの手紙というものを手にして胸をさわがせたが、果たして母の死を伝えて来たもの…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。