第七章 南都にて(一)二十四歳の法然房源空が、つき物にひかれ行くかのように、ふらふらときらら坂を下って、目ざしたのは嵯峨の清凉寺(せいりょうじ)釈迦堂であつた。 彼は思い屈し、思いあまった末、思い立って、直接にお釈迦さまに会いたくなったので…
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