少年は東塔、西塔、横川(よかわ)などの三塔や諸堂をひとり巡拝して喜びとした。 源光は『天台四教義』(てんだいしきょうぎ)や『倶舎(ぐしゃ)六百行』などを詠ませてみて、この少年の非凡な読みの深さに驚き、旧友観覚がこれを大聖文殊と呼んだのも、彼…
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