2018-09-17から1日間の記事一覧

木魚歳時記 第3553話

まだ正月も半ばだというのにさすが里の春は早いと、いまさら山の風の寒さを思い出して、火桶に手をかざしている。久しぶりの弟の来訪に、あずけているひとり子の消息が聞けると姉は何をおいても早くと、いそいそと迎えに出て、そのまま座敷に腰を落ち着ける…