2018-07-16から1日間の記事一覧

木魚歳時記 第3490話

と、観覚は考えをまとめようとするかのごとく、しばらくつぶっていた眼をひらくと話しだした。「極楽は有りと思えば有り、無しと思えば無いふしぎなところ。いや何の不思議もない。それは極楽とばかりも限ったことではない。」(佐藤春夫『極楽から来た』)1…