枕する首すじから肩にかけて、またふとんのなじまない足の寒さに、童子さえもすぐに寝つかれない夜が多かった。心の野を横ぎる雲の影のようなものが、夜な夜な睡(ねむ)りにくい童子の小さな心を苦しめた。(佐藤春夫『極楽から来た』)176 仏塔を鋭角に切…
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