2018-06-09から1日間の記事一覧

木魚歳時記 第3453話

朝霧が山なみのすそにひろがる盆地を埋めつくした時、それはさながら海面のようにただよい光り、山なみは島や岬と見誤られて、童子のまだ見も知らぬ海というものに似ているということであった。(佐藤春夫『極楽から来た』)156 虎猫も蠅虎も飼ふてゐる 蠅虎…