2018-04-26から1日間の記事一覧

木魚歳時記 第3409話

里では聞きなれない鳥が長くなきつづけるのに耳を傾けていると、あたりに見えなくなった甥の姿をたずねて来た観覚が、うしろから肩をたたき、「どうだ、ここは、気に入ったか」童子はあどけなくこくりとうなずいた。(佐藤春夫『極楽から来た』)112 年の瀬…