2018-03-25から1日間の記事一覧

木魚歳時記 第3377話

しかし元来、気のやさしいこの女人は、あの理由の知れない夜討やその結果の良人の死以来、無理もないことノイローゼ気味で、小矢児の名が評判されるにつけても、定明の一味がいつ何時、再び小矢児を襲うかも知れないという不安に耐えないで、母はひしと子を…