2018-03-22から1日間の記事一覧

木魚歳時記 第3374話

しかし夫人秦氏にはよく理解されたものか、夫人は夫の一語々々を一々にうなずき、感銘を受けながらもこういう遺言をする良人を有難く尊く思うにつけてもこの別れが悲しまれた。 時国はこの遺言をした数時間後の夜半、一門の慟哭(どうこく)のうちに世を去っ…