2018-02-18から1日間の記事一覧

木魚歳時記 第3342話

(四)この日、山々には晩春のかすみがたなびき、空は低く垂れてうすぐもりした天地は、その心臓の鼓動のように、弓削稲岡一帯の新緑の山地に山彦して、にぶくとどろき波打っていた。(佐藤春夫『極楽から来た』)48 炎熱のそこさきはわからない 「ボクの細…