年を経ても夫人秦氏との間にはまだ一子の無いことであったが、これさえも岩間観音に祈願した末に、夫人が一夕かみそりをのむと夢みて生み得た一人の男児は年とともに心身が発育しすこやかにさかしく末頼もしい幼童と思われて、時国の幸せはいまこそ、藤原の…
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