(二) 定国のある夜の夢は不思議であった。いつもおように内裏(だいり)や御所の滝口などにお出ましの主上ではなく、波がしらの立ち騒ぐ洋上にゆっくりと玉座(ぎょくざ)を構えた上に御座あらせた青い束帯(そくたい)のお姿で、天機うるわしく、「われは…
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