木魚歳時記

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2014-01-03から1日間の記事一覧

木魚歳時記 第1170話

伏見 万葉の歌人が狩猟の場である小倉池を望んで「伏し見た」ところから、伏見(ふしみ)の名が付いたとの説もあるようです。、しかし、フス(伏)は、「隠れていていたものがいつかは出てくる」ことを意味するすることばですから、フシミズ(伏流水)が省略…

木魚歳時記 第1169話

葛野 西京区に、葛野大路(かどのおおじ)があります。古代より、このあたりには、ツル状木としてのカズラ、ないし、中・低木のカツラ(桂・楓)が多く茂っていたそうです。葛野(かたの)の呼び名はこれに基づくのでありましょう。 古代日本語には、カズと…

木魚歳時記 第1168話

愛宕山 京都の町は、どこからでも山が見えます。東山・北山・西山の峰々の中でも、平安京の艮(うしとら)の方角にある比叡山と、乾(いぬい)の方角にある愛宕山(あたごやま)は、とりわけ注目され、親しまれて来ました。それは、比叡山には、平安京の鬼門…

木魚歳時記 第1167話

太秦 太秦(うずまさ)は、ミロク菩薩で有名な広隆寺のあるところです。ウツマサ(太泰)は、、つまり、ウツマサ(宣津坐)であります。渡来人の秦河勝(はたのかわかつ)を始め、秦氏一族が居住するのに宜(よろ)しい処であったということです。 「太」の…

木魚歳時記 第1166話

糺森 下鴨神社の森を、糺森(ただすのもり)と呼びます。それは、「沼田のある川の州」という意味です。 太古の京都は、大阪の河内と一続きの入海(いりうみ)でした。それが次第に内湖から盆地へと干上がっていっそうです。京都には、古代の面影をしのばせ…

木魚歳時記 第1165話

鴨川 日本語のカミ(神)ということばは、カモ(鴨・加茂・賀茂)と同じことばだそうです。賀茂建角身命(かもたけつのみのみこと)の後裔とされる、賀茂一族は、大和の葛城山麓から、山城の国相楽郡を経て、山城の国愛宕郡へ移動したといわれます。「神は川…

木魚歳時記 第1164話

八坂(やさか) 古くは愛宕郡屋八坂郷と呼ばれていました。平安以前から、故人の霊所として知られた土地です。 京都の三大祭りの一つである祇園祭りは、八坂神社の祭事です。鴨川の氾濫などで、洛中に疫病(えきびょう)が流行ったとき、それを鬼神怨霊(き…

木魚歳時記 第1163話

烏丸(からすま) 京の七口に続いて、京の由緒ある地名について。京都の市街を南北に走る幹線道路に烏丸(からすま)通りがあります。昔、平安京の時代。洛中を、加茂川から枝分かれした、たくさんの支流が流れていました。堀川、烏丸川、小川、夷川、西洞院…

木魚歳時記 第1162話

竹田口 鳥羽口、伏見口と称することもできます。竹田街道、伏見街道、鳥羽街道などを経由して大和路(奈良)、伊賀路(三重)、宇治路(宇治)方面へとつらなる最南端の基点となる出発(帰着)口です。西国街道(淀川右岸)に比べ、こちらは左岸にに開けた街…

木魚歳時記 第1161話

東寺口 京都盆地で唯一南にひらけた淀川水系にそって発達した西国街道(R171号)の基点です。摂津(大阪北部)、河内(大阪南部)、播磨(兵庫県)へとつながる幹線街道であり、かつ、淀川という大量輸送のルートを有したところから、経済的にも戦略的に…

木魚歳時記 第1160話

鞍馬口 ご紹介した「長坂口」の北側から、丹波路に至る迂回路と考えてもいいでしょう。鞍馬口から、加茂川に架かる出雲橋(いずもじばし)を基点にして、深泥池(みどろがいけ)、上加茂神社、二ノ瀬、市原、、貴船、鞍馬寺、花瀬、を経て、左に折れると長坂…

木魚歳時記 第1159話

大原口 川原町今出川(出町)あたりに「大原口町」の町名が残っています。出町広場の東北のところに、これより鯖街道(さばかいどう)の石柱が見られます。山端(やまばな)、八瀬、三千院、寂光院のある大原、さらに途中(地名)、朽木を経由して、若狭にい…

木魚歳時記 第1158話

長坂口 長坂口とは、新町通の北端、新町頭鞍馬口(しんまちがしらくらまぐち)、いわゆる、清蔵口(きよくらぐち)のことです。この街道は、洛外三大葬送地の一つである蓮台野から、鷹ケ峰、京見峠、京北中川を経由、周山街道(162号)を経て、小浜(福井…

木魚歳時記 第1157話

丹波口 山陰道(R9号)は、丹波口(七条口)を出て、老ノ坂を越え、丹波路から山陰道への出発(帰着)点です。 源頼光(みなもとのよりみつ)の酒顛童子(しゅてんどうじ)伝説でおなじみの鬼退治(おにたいじ)は、丹波・丹後方面のの大江山の伝説とされて…

木魚歳時記 第1156話

粟田口 東海道(R1号)の基点(終点)の「三条口」のことです。名称の由来は、一帯を治めた粟田族(あわたぞく)を祀る粟田神社にあると伝えられます。 東海道は、かっては、東国はもとより、琵琶湖の湖上交通も含めた若狭道、東山道(仙台方面)、北陸街道…

木魚歳時記 第1155話

京の七口 「京の七口」とは、古来より、京都につながる街道の出口(入口)として語り継がれてきたポイント(地名)のことです。しがって、街道のどの地点にポイントを設けるか、どの街道を経由するか・・などなど、条件の変更によっては、さらに多くの「口」…

木魚歳時記 第1154話

即成院 東山区泉涌寺(せんにゅうじ)塔頭(たっちゅう)の即成院(そくじょういん)は、二十五菩薩像を安置する有名なお寺です。「即成」(そくじょう)とは、生身のままで成仏(悟りの境地)に達することができるという密教の教えのことであります。 ポッ…

木魚歳時記 第1153話

三十三間堂 正しくは蓮華王院(れんげおういん)。本堂の母屋正面の柱間の数が三十三あるところからこのように呼称されなす。後白川上皇の勅願(ちょくがん)により、長寛二年(1164)に建立されたと伝えられます。後に、天正十四年(1586)年に、豊…

木魚歳時記 第1152話

大仏さん 豊臣秀吉により建立された方広寺は、今の豊国神社(とよくにじんじゃ)・京都国立博物館などを含む広大な寺領を有していたようです(天台宗方広寺は現存)。その方広寺(当時)の境内に、やはり豊臣秀吉により文禄4年に造営されたのが、京の大仏さ…

木魚歳時記 第1151話

獅子吼 清水寺の狛犬(こまいぬ)は、阿吽(あうん)、つまり「阿」(口をひらく)と「吽(うん)」(口を閉じる)でなく、両方とも「阿阿」(ああ)と口を開いて笑っているように見えます。 しかしそもそも、狛犬は、高麗(朝鮮半島)より伝わった獅子(し…

木魚歳時記 第1150話

三年坂 清水坂の経書堂(きょうかくどう)から北へ100メートルほどの石段と石畳の小路を三年坂または三寧坂(さんねいざか)と呼びます。その由来は、清水寺への参道として大同三年(808)につくられたからとも、また、清水寺の楼門前にあった、安産祈…

木魚歳時記 第1149話

五条橋 あの牛若丸と武蔵坊弁慶がやりあったという伝説がある、鴨川の五条橋は、実は、現在の松原橋のところにありました。平安京の条坊では、今の松原通りが旧五条大路で、今の五条通は、六条坊門通となります。したがって、昔の五条大橋(今の松原橋)は清…

木魚歳時記 第1148話

地蔵尊 六道の辻には「子育て地蔵尊」があります。空海が、鳥部野(とりべの)の入り口にあたるこの地に地蔵堂を立て、自作の土仏地蔵尊を祀ったことに始まると伝えられています。また、空海に帰依(きえ)した橘嘉智子(たちばなのかちこ)が、病弱の我が子…

木魚歳時記 第1147話

幽霊飴(ゆうれいあめ) 「今は昔、慶長四年、京都の江村氏妻を葬(ほうむり)し後、数日を経て土中に幼児の泣き声あるをもって、掘り返し見れば亡くなりし妻の産みたる児にてありき。然かるに其の当時、夜な夜な飴を買いに来る婦人ありて、幼児掘り出された…

木魚歳時記 第1146話

六波羅蜜寺 市聖(いちのひじり)と呼ばれ、民衆の中で念仏教化に務めた空也上人(くうやしょぷにん)が、この六道の辻に西光寺を開かれたのが始まりと伝えられます。 六波羅蜜(ろっぱらみつ)とは、悟りにいたるための六種類の修行方法を指します。 『元享…

木魚歳時記 第1145話

珍皇寺 珍皇寺(ちんこうじ)で行われる精霊迎(しょうらいむかえ)のための六道まいりのことを「六道さん」と呼ばれ親しまれています。お盆の施餓鬼(せがき)は、わたしたちの先祖が冥界(めいかい)で迷い苦しむことがないよう、冥福(めいふく)を祈る宗…

木魚歳時記 第1144話

六道の辻 謡曲の『熊野』(ゆや)に 「実(げ)に恐ろしやこの道は、冥土(めいど)に通ふなるものを、心ぼそ鳥辺山」 とあります。古来より葬送の地とされた鳥辺山の麓にある六道の辻は、あの世とこの世の境(さかい)と考えられました。 中世の地図に、松…

木魚歳時記 第1143話

建仁寺 臨済宗(りんざいしゅう)建仁寺派(けんにんじは)の大本山です。日本に初めて臨済禅とお茶をもたらした栄西禅師(えいさいぜんじ)によって開かれた日本最古の禅寺です。 諸堂は中国の百丈山(ひゃくじょううさん)を模して建立されました。建仁寺…

木魚歳時記 第1142話

清明神社 「憎まれ口、泣ごと、人の陰口いわずいわず、他人のこと褒めなはれ。若い人には花もたせ、一歩さがっておることや、いずれお世話になる身なら、いつも感謝を忘れずに、どんなときでも、へえおおきに。」 堀川一条にある清明神社は、天文博士で、陰…

木魚歳時記 第1141話

大黒天 左京区の松ヶ崎大黒天は、五山送り火の一つ「法」の真下にあります。大黒堂に安置された大黒天(だいこくてん)は、幸福を招く神として信仰されています。また、松ヶ崎大黒天は、都七福神の一つでもあり、火除け・安産・水子観音の寺としても有名であ…